おて手

完全悪なエゴイズム。

自己完結な愛情表現。

時計の秒針叩く打音と、夜を感じる微かな匂い。

変わりたい。変わりたい。変わりたい。

変われない。

変わらなきゃ変われない。変わらなきゃ変われないと念じていた。

もはや自分ではない何かを借りて、自分を操作していた。

気付くとどうやら私は引っ越すらしい。

そんな夜にそろそろ飽きてきた頃、心地いい音が心を誘う。

私の見てる世界を私が理解してあげなくちゃ、いったい誰が味方するんだろう。

絶望の果てに見た極楽浄土と、夢で見た桃源郷はまるで違う。

逆方向の価値観に悲観してる暇なんてない。

人に悪意を向けている暇なんてない。

人の血を人の血で争いながら書く歴史、蔓延る人種差別、炎上にたかっては知りもしない人を叩く始末。

他に目を向けていたら、私は私をやっていられない。

なんなら自分すら保てていないのだから、とうにそんな余裕なんかないはずだった。

本をめくる度に増えるしわ。

私は今日も暖かくなり始めた布団から、宇宙と交信していた。そっちはどう?

なんだか悲しくなって泣いてしまった日は絶望とは疎遠でいたかった。

世界はおもちゃだ。

かわいい、つたない、はかない、ちいさい音の鳴るおもちゃ。

幾年も幾年も幾年も幾年も幾年も幾年も幾年も幾年も幾年も自分みたいな人が現れては、死んで生まれて死んで生まれて死んで生まれて死んで生まれて死んで生まれて繰り返しているんだな。

あなたの全てを知ったら脳みそが爆発しちゃうんだろうか。

全てのつらさを代理で味わったなら全身から血が滲み出るんだろうか。ゾロだな。何もなかったんだな。

最近は上手くいかない。

歯に詰まった繊維質の食べ物みたいな心模様です。

はーい、カット!大丈夫、フィクションだよ!気付いたらノンフィクションだった。

 

あの子に名前を呼ばれた日、死んだ。

脳をかき乱すわたがしと、地球で重力が人類で初めて消えた日だ。

私は銀河系を超えて新しい地球に出会った。

パラレルワールドでした。

 

心の内なのか、心の遥か外なのかもわからない。

ふと周りを見渡すと退廃的な夜に浸かっていた。

今日も私は実験台。

最後までチョコたっぷりと言わんばかりの悪意。

今の私にとって1番現実的な救済は眠剤。持ってない。

今でも自分が異常だったのかなんて振り返ることばかりで、その度にいやそんなことは無いと思いたいと自信なさげな返答がくる。

誰かの責任を押し付けられたのなら死んでしまっていたが、幸い自己責任で済んでいる。

今日も長たらしく書いてはあなたに迷惑をかけているかもしれない。

私はどうやら長生き(出典 : 自分の手相)なので、この先も迷惑をお掛けします。