街の隅に潜むおばけ

とても悲しいと思った。

もう人間である以上この上ない苦しみから解放して欲しい。

冷蔵庫の振動と、心の焦燥は深夜を削る。

あらゆる欲の先、違和感だけが脳内を掻き乱して、人の言う言葉の意味がわからなかった。というか分からない。

 

日が昇るのが段々と早くなる季節、大嫌いだ。

白い目で見られることは慣れている。

肋骨をロックオン。貴様の命日だよ。

いくつになってもすれ違う人が怖い。

馬鹿にされても構わない。すれ違わなくともずっと人が怖い。

振動が撫でる快感の産毛、爆音ならば尚良。

人は人に興味が無いからこその安堵や、怒り、その他諸々は一生正解が見つからない。

きっと自分の都合のいいように捉える、繰り返し。

ただ何となくを続けていてはだめだ。

 

 

 

唯一あいつらを殺したいって思う日にはせめて救いがあれよ。

いよいよ炭酸を買うのが面倒になってロックで飲む今日この頃。

最近はちょっぴり心の影を感じる時がある。

さっき殺したいとか言ったからお前大丈夫かと思われるかもだけど、死にたさは無い。

なんか視界を通して世を俯瞰するような感覚になる。いや、これは意味わからないね。

大体のことは元の根暗が起因しているからこそ理由は明確で、立ち直りも早い方だとは思う。

立ち直るという言い方も正直パッとしていない。

思い悩んではいないし、かと言って清々しくもない。たまに棘を感じるし、愛だってある。

もうあまりよく分かっていないんだよなぁ。

ただすり減らしながら迷うことに疲れている。

何を言っても相手がまず理解しようとしないのなら、求めてもない意見を立て続けに浴びせられるし、敬遠されるし。とそんなことばかり言っても何も始まらないのだ。

酒が抜けかけている時、長く言葉を綴るのはあまりにも向いていない。

誰にも見つからない本物になりたい。

拒絶な視線、まぁ綿菓子食え

夜に這う悪い虫。

得体なんぞ知る由もない。

それは寝るその瞬間までいる。

霊なんかよりもずっと怖くて、心と身体を攫うその瞬間を密かに見計らっている。

そろそろ自分の像が掴めてきて酷く落ち込んでいる。

なんて最悪なくそ野郎だと。

それでも折れないエゴイスト。

いいや、もしかするとこれがただの人間だって言うんなら修羅の道。

つくづく寂しいことばかりだなと思う。

もちろん、逆に幸せなことも鎮静剤として貰うが、その場しのぎに感じる。

人間に対して深く感情を入れることは相手も同等に返ってこなければ、ただつらいときがある。

誰かに大切にしてもらえなかった分、きっと自分達も誰かを裏切ったり、悲しませたのも事実。

こうして悲観者、のうのうと生きて自分だけが被害者ヅラってこともありうる。

酷く生きづらい。

頭の箱に強く意識が行った。

右に行けば他責に逃れて左に行けば自責にふける。だから疲れる。

プライドの高さ故に失うものが若気の至りなら、いつになったら大人になるんだろう。

ある日、手で作った紫色の蛇がとても美しかった。

とても恐ろしくて、でも安心した。

よく死ぬ間際に「別れが言えると思うな」というが生きていても同じだ。

良くも悪くもこんな時代。手軽にえんがちょなど可能だ。

さようならなど省略しても構わない時代だ。

あー、そですか。では〜。なんてザラだ。

そこにある誠実さってなんだろう。

 

 

電車に揺らて吊革に掴まりながら席を譲るサラリーマンを見ていた。

一方で俺はわけも分からぬまま中年サラリーマンに「バカッ」と言われた。

スーツというのは恐ろしい。

誠実に見せるものなはずなのに、今の俺には急に暴言を吐く頭のおかしい怖い人にしか思えないのだ。

開く扉と彼の後姿を見届け、「バカッ」と言われた理由を家に着く3、40分程度ずっと考えていた。

邪魔な場所にいたのか?いいや、8割ほどのやや満員ではあったが避けたし、妨害はしていなかった。

私は仮説を立てた。

彼は人をかわすという選択肢がなく、猪突猛進をせざるおえない状況だったのではないか?そこで俺が避けても尚邪魔だったのではないか。

ありえない。十分なスペースがあった。しかしこれしか考えられない。

なぜならたまに出くわす回避意思0のヒトを見るからだ。

今回の人に限らず、電車のやばい彼ら彼女らは決まってアタックスキルを発動する。MP消費があるとするならば、多くのものに技を使っており、その連続技からすれば相当な熟練者であり、憎悪にまみれた闇の住人である。

あらゆるパターンを考えた。

基準は家族(妻、旦那、子供)がいるかいないか。

居るとすれば家庭はきっとギクシャクしている。妻、旦那とはあまりコミュニケーションが取れず、子供の面倒をたまには見ろと、あるいは家事くらいやれと言い、言われする問題ありな家庭に違いない。

もし、「バカッ」というような人が家に着いて「ただいま!今帰ったよ!」と言い寝てる子供を撫でつつ見守り、妻、旦那と笑顔の談笑を楽しもうものなら俺は世界を諦める。

独身なら部屋は散らかっていて、洗い物は絶対残ってるし部屋の隅には埃が溜まっている。

これで部屋がピカピカで冷蔵庫に作り置きの料理や、洗濯もきちんと畳んで収納し風呂場のカビも0なら俺は人間を諦める。

彼らを不幸を願ってはいないが、どうか優しい世界であって欲しいと思うばかりだ。

小さな戦争は毎日身近で起こっていて、大きくなろうものなら簡単に人は死ぬ。

下書きポロンポン

ふと目覚めた夜更け前

かわいい君の夢を想像してる

朝ぼらけ、逃げるように眠った


誰かどうにかしてよとばかり

愛想たれ撒いてる

今日は北欧辺りで「待ち合わせ」


どこで誰が泣いても

しがらみだって無くなせない

今日も悪夢でうなされる


止まない記憶を辿って

窓から差し込む点滅街灯、午前2時

眠い目を擦ってまでも

話したいことがあったの


澄んだ空の深さが

足枷すらも浮かすよ

駅の改札で「また今度ね」


靴擦れの滲んだ血が

僕らの日々を急かしてる

あの子の夢は今日も瀕死さ


愛しているそれだけじゃ

満ちゆく心は2等分ならず

離れてゆく心すら、両手があるのに持ちきれやしない


大事な日はいつも雨

悲しみだって拭えない

暗闇の底でお祈りさ


御守りの中身でさえ

疑う心許せない

今日は駅前で「お別れ」

 

愛しているそれだけじゃ

あなたの傷は拭い切れない

小さくなる 後ろ姿ノイズ混じりで見送る


おまじないさ

不思議と心躍る言葉は君の口から

東京の雨は七色を纏いながら

半透明な君をさらってゆく

米とぎ青年、逆立ち電波少女

時々弱くなる心も自分らしいなと思えるくらいには成長した。

それがいい事なのかは分からないが、自分なりに自分を理解しようとしている訳で、何かしでかす前の抑制になるなら、と思っている。

そんな弱さを加速させる。夜に潜む虫は賢い。

時系列など関係なく自在に行き来する記憶の選択。

それをただ眺めているだけの自分は何よりも愚かなのかもしれない。

それでもやるしかない時はいつでも過去の恨みなどが燃料になってくれるなぁ、と感じます。

 

果たされぬ約束が独り歩き。

360°の絶体絶命も、「(笑)」くらいに済ませれば万事解決なのかもしれない。

幽霊が耳元で囁くのは私が私を信じられないからだ。

よくあるアニメや映画のもう1人の自分が語りかけてくる展開の、欲望にまみれた方だ。

 

溺れかけの君の目をただ眺めていた。

日々、ただの傍観者。

砂糖を入れすぎたみたい、脳みその腐れ具合はどんぐりの背比べ。

ちょっとやりすぎな自己否定を誰かにぶちまけて、なんだか救われたような気持ちになってるだけのエゴイスト。

気持ちだけ歪んだ。

強く蹴った地面を背に飛び込んだ。

同じように繰り返す飲みの約束や、速度超過のハイエース、音をなぞる深夜の耳、絶望の淵辺りで鉢合わせする。繰り返し。

思った以上の孤独を強めている。

深夜の誰もいない空気は良いも悪いも地面に溜まり、空気は心地いい。

一生誰にも理解してもらえないという恐怖を片手にストロークストロークストロークストローク。

たとえどんなに忙しくてもその恐怖が際立つことが揺るがないと知った時、悲しいような嬉しいような。

分かり合えない同士、分かり合えないことを楽しめばいいと嘆いている。

自尊心やプライドで誰かを嫌な気持ちにさせるなら誰とも関わりたくないと思ってしまった。

最近はそればかり頭でぐるぐるしている。

関わることが怖いのではなく、関わったが故に自分の感情で自分が傷つくことが多すぎる。

小さな戦争は毎日起きている。

別れのキスは思い出に浸っている。

あの子が悲しそうに歌っていた。

部屋干しの湿気が鬱陶しくてなんだかヒリヒリしてても、悪夢を見なくなるわけじゃないし、焦燥は腕を掴んで離さない。

それでも美味しいおつまみを発見して嬉しくなったのなら、米をといで炊飯器の予約したなら、解凍の為に冷凍庫から冷蔵庫に移したのなら明日を目指す理由になるのだ。

そうしてまた米をとぐんです。

 

結露の殺意、湿度は脳天直撃

反転する気持ちの連続、何を思う。

許せない気持ちを永遠に持つのは疲れる。

自分だけが過去に置いていかれたような気持ちになるし、実際そうである。

人の心を踏みにじるというのは絶対したくない事ではあっても、意図せずしてしまう悲しさ。

焦燥の群れが胸を通過する季節。

そろそろやってくる。

未知に対して怖くてたまらない、その最高潮。

周りがどんどん変わっていって、自分も変わっていくのを実感して、こうして心を消費する事が当たり前なのかと錯覚するくらいに毎日は早かった。

 

胸を刺す異世界の彼等。

死してもなお衝撃を与える言葉の群れはタイムトラベラーみたい。

人は尊い以上に、種で見たら個など無価値なことくらい分かってはいるのにもがいてる。

都会の群れ、へばりつくガム。

血を擦る車輪と無意味な赤青の繰り返し。

落とし穴かも知らない1歩を踏み出す恐怖に怯えている。

朝に消えてゆく恐ろしいほど傷つけられたゴースト。

誰にもわかってもらえないと、1k辺りで嘆いている。

昔住んでいた部屋はもう埋まっていた。

自分が4年間住んでいた所に誰かが住んでいるという違和感。

焦燥に駆られた少年少女。

今すぐ部屋を出なきゃ、と用もないのに心が震える。

新宿にすれ違う怖い人らを横目にただ早歩き。

心穏やかに、それでもかき乱す毒は吐き出せ。

ブリッジミュートとルートを描くベース、シンプルなドラムで突き進む。

私は軽い。なんもかも軽い。

悲しいくらいにかるーい。

そして永遠に孤独。

これは誰かがいて欲しいというものではなく、あらゆる全てを含めて孤独。

私はおそらくヤドカリのような殻かなんかを持ってる生き物と同じだと思う。

道を間違えているのに引き返さず突き進む癖と同じようなことばかり。

奇跡みたいな夜を味わったとてこうした今なわけで。

遅延を繰り返している。

延滞料金など真っ平御免なのである。

心は環境に左右するのを知った。が、負けない。

軋轢大さじ777、妄想4キログラム

絶望に苛まれたあの朝、死んだ。

雀のさえずり、澄んだ空気、朝ごはんの目玉焼き、その中死んだ。

理由はない。底知れぬ絶望の夜が明けなかっただけで。

たったそれだけ?と言われればそれまでで、たったそれだけになるには十分だった。

何にもなれない哀しみ、右ポケット。

夢の中の希望、左ポケット。

拮抗した自分にノンカフェインの紅茶は謙遜なく入り込む。いや、あるいはアルコールか。

永遠に怖いホームドアのない上。

何人殺したのか分からない高速鉄塊を目で追う。

いつか、運ばれる先も知らずに乗ってみたい。

 

曲と心がリンクする。

それはいつでも絶望したときで悲しくなる。

明るい曲でも絶望が垣間見えるものが好きだし、絶望の中にも一筋の光が欲しい。楽しくもなりたいし、楽しいだけで済ましたくない。

知らない傷が増えてゆくギターの愛おしさ。

読み返すごとに理解が深まる一文。

埃を感じたころに懐かしむであろう瞬間。

熱気混じり合う振動や、その空気の戯れ。

影が伸びていくのを見て焦った。

人生を詰め込んだような作品には一生勝てない。

1つに込められたものがあまりに多すぎて、解像度が追いつかない。

 

意味は?と聞かれた。

意味なんてないのに。心を映したのに必ずしも意味を持たせる必要があるのか、とすら思った。

しかしまだガキなのかもしれないとも思った。

語るにはあまりに弱く、小さく、意固地なのか。

自分の心が薄っぺらいんだろうかと悩んだ。

考えないことなんて誰でもできるし、まるでそんなことを連ねた様なものなど同等なのか。

偽りなんてないその先は拒絶なのかもしれない。

私の無意味という意味なんてただの戯言に過ぎない。

白い目で見られることだけは分かってはいる。

 

 

お化けと戯れる3時過ぎ。

嫌な自分が顔を出した頃、ぐちゃぐちゃになった言葉でぼーっとしてる。

自分の等身大を見ている。

分かっている。分かってはいる。

この悲しさを方向を操れたらいいのだけれど、憧れの人のようにはいかない。

なんなんだこの、ぶっ殺してやる。というエセ気概の如くポっと出の感情は、等身大を越えた背伸びでしかない。

本当はそんなこと出来やしないし思ってもない。

表面だけでしか意気込めないのかもと悟った時に酷く落ち込んだ。

自分にはなれないものもあるのだから適性を見つけよう!そんなことばかりになってしまった。

絶望を生きる人と絶望を共にできるもの。

みんなが希望を歌っているんだと思っている彼らの曲は希望の曲とは思えない。

絶望の中で絶望を光に見立ててもがいている曲なんだ。

光の中の闇と闇の中の光は対極にあるように見えて、実は曖昧で境界なんて無いのかも。

1人、ただ妄想に生きている。永遠に妄想にいる。

彼もそうだった。なのに違う。

ただそれに絶望しているだけです。

妄想と回想、ジレンマは翌年へ

ジレンマに気付いたとて、何も出来ずに終わりを予測する人々。

酔った勢いでしかものを言えないのならそれまでだ。

過去の偉人らの中にも四六時中、酒を嗜む人が多く居たらしい。

唯一与えられた機会に僕らは気付けるのだろうか?

捨てられたかの如く、意味なしげに放たれた言葉が人を殺すなら言葉の価値とは。

代用が効くほど多く感じられる人間の数を知っても、気持ちは無下にしたくない。

結局自分がいちばん可愛いってことを否定するのはもうやめた方がいい。

周りに無駄な棘を生やすだけだからね。

人を思う気持ちとエゴは違うと思う。

言葉足らずが信頼を失う、そんな時代です。

正しい日本語を学ばない他どう生き残れと言うのだろう。

 

たまにの深夜の散歩はゆっくり歩けるのに、日中の人が多い場所だと行き交う人の目が怖くなって早歩きになるんだ。

静かすぎる場所が無理なのだって自分の抗えないものに左右されている。

誰かといることは好きだけど、誰かといることを許さないのはこの身体で、どうにもできないからイヤホンでシャットアウト。

本当に自分は生きているのか、生かされているのかさっぱり分からない。

世界の端々を知れるわきゃない。

なのに僕らが想像を絶するような世界で、幸せな夢を見る彼らと何が違うのだろうか。

口先だけや脳みそだけが先行するような気持ちの価値は誰かに語れるものでは無いのかもしれない。

もちろん、私たちは私たちで生きればいいのはごもっともである。

何事も無かったかのような人の顔が怖い。

 

 

 

あの子は死んだ。

私は街に眠る人の絶望と、その端々を数えていた。

息を止めている秒数が限界に近づいている最中、まともな時間感覚など持ち合わせてはいない。

散々泣いて眠った彼女は、救われるはずもなく夢で死ぬことすら許されない。

不味いからなんて言って避けていたビールをごくごく飲み干すようになるのだから、人はどうなるか分からないものだ。

私も変わったのかな。 

 

 

 

全てに意味があるように、実は意味が無いことも多い気がする。

合理性と欲求だ。

人間らしくいようと思いたいが、人間ではいたくないような気もする。

絶望と希望の合間で彷徨っているゴーストの群れは夢で踊っている。

今を存分に生きているように見えて死すら見据えているようなその姿は、存在すら透き通る。

何を見ているのだろうか。何を考えてる?

絶望の中にいながらも、希望に似た自己満足や光に模した愛に頼るのだろうか。

疑うことがモットーかのような、信じる道を閉ざしたのか。

愛想笑いを厚く重ねた。

自信過剰、僕らは口八丁な未来を語る。

それとなく合わせた口約束。

「またね」という別れを繰り返す。

また明日なんて誰が決めたのだろうか。

車に轢かれる。ミサイルが飛んでくる。大地震が起きる。当たり前の中に潜む恐怖に溺れたら仕方が無いが、当たり前の恐怖こそ今を生きる使命に繋がる。

自殺をはかった彼彼女。

高い、とても高い滝に身を投げた人。

焼夷弾。水でも消えない火を浴びてしまった彼ら。

死にたくもないのに爆撃の中、死地に向かい故郷の父母や、愛した人や我が子を思いながら息絶えた人。

何を託したくて、何を思いながら記憶を終えたのだろう。

慢心な僕らに知る余地などない。

平等なんて語ろうものならエゴを無くさないといけないし、エゴを無くすなら平等なんて不可能に近い。それが人間であるならとても悲しい。

 

おぞましい記憶がまるで濃度を濃くするような日々でも、刻む時計がどれだけ残酷かは時間が解決する残酷さ。

忘れられない言葉が脳裏、街角の吐き捨てられたガムに似たものに成り果てても、裏切りの数だけ人を信じられなくなっても、自分は自分の味方であるしかない。

終わりは怖い。終わりが見えない、怖い。

毎日を彩る情景、一瞬は小さじ半。

錆びれた都市の中に眠る記憶消去の鍵を探せ。探せ。探せ。