ぱくぱの悲痛な羅列

東京の雨は七色を纏いながら、半透明な君をさらってゆく。

電光掲示板の誇張な眩しさと、街角に潜む不快な笑い声。

仲良くなれない街ですら人1人で姿を変えてしまう。

 

 

YESとNOを追え。

今夜も終わりが程遠い妄想の渦に囚われている。

すれ違う人にバレないように、明日を壊さないように丁寧に泣いている君も、自分の足が着けられる場所だけは守っていこうね。

あの子は都会の喧騒に紛れている。

誰も知らない土地で過ごした4年間は、秒針が1周回るのと似たような速度だった。

昨日の自分を越えられなくても、憧れのあの人を越えられなくても今の自分は自分でいたい。

一瞬のまたたき、その暗闇で見れないものを絶望したって意味がない。

死すらを超えてしまった若者は、爆ぜた明かりを必死に集めている。

比べることでしか価値を図れない哀しい思想、自分を嘘で纏ってまでも生き繕う儚い人。

とっておきのように取っておいた言葉すら信じ難い僕はあなたのようには生きれない。

人の人生にとやかく言って突っ込んでるほど暇じゃない。痛いだとかなんだとか思ってる時間すらもったいない。意味のあることなんてその人次第だよ。

ポジティブにもネガティブにも変換できる言葉の数々は、その人に全て委ねられている。

つくづく小さな世界で生きていると思う。

かっこいいなぁ、いつ見てもかっこいい。

誰も分からないのならそれはそれで嬉しいし、皆に分かってもらえるのならそれも嬉しい。

人類全員は愛せない。

傍にいる人すら愛せないかもしれない。

それはとても悲しいことかもしれない。

 

 

言葉に殺されてなお言葉を信じている私は馬鹿ですか?

ずっと17歳みたいな気持ちの人です。

意味を捉えるな。その隙間すら崩壊寸前。

表層、いったい僕らは何を信じる?

笑顔で走る少年、その先の人。

渋谷スクランブルを歩く溺れる少女。

帰る場所を願っている。手を引く人すら絶望には事足りる。

僕らはなんも変われないの?

 空気を伝う喜怒哀楽に乗ってパラレルワールドすらも飛び越えてみたい。

知らない私と出会って、はじめまして。

そしてさようなら、もう会うこともないでしょう。