寒さ耐性0の冬好き男

肌寒くなるとこんな私でも、こんな私だから、色々考えます。

寒さってすごいな。

この季節が好きだ。寒すぎるのはちょっとしんどいけど。

夜、凍えそうな部屋の中で1人布団の中にうずくまっていると、どこまでも終わりの見えない孤独を感じてしまいそうな気もするし、布団の中に頭突っ込んで潜ってしまえばここだけは誰にも責められない桃源郷のように思えてしまう。

物理的な寒さや暖かさってのは思考にも影響するんかね。

そんな秋や冬はすごいし、怖いし、あたたかいし。

ちょっくら外を歩いて針みたいな冷風が髪を這って、頬を引っ掻いて、心に通り抜けていくみたい。

透明人間じゃん。

あのビルに当たって流れてきた風が自分の元に来るのかな。

ど深夜の街の中は夢みたいな、存在してるのか存在してないのか、そんな気持ちになる。

ちょっと背伸びしてみたくなったり、故郷を思い浮かべたり、未来を急かされたり、片足立ちみたいな気持ちになったり、マックのテイクアウトが冷めてしまうのが気になって早足で帰ったり。

日常に寄り添ってくれているみたいで、ちょっといたずらで不安を煽るんだよ。奴は。

でもそういうのが好きなのかもな。

甘いとしょっぱいの生み成すハーモニー的な。

そう、みたらし団子だ。パンケーキにベーコンとかサラダ乗っけるやつだ。柿の種のチョコ味だ。

多分自分が鉄筋とか木琴みたいなかわいい音を出す打楽器みたいなものにリバーブやらディレイをかける音が好きで、その儚い感じが冬みたいな雰囲気あるから照らし合わせてるのか。

もっと寒くなるぞー。

衣替えや。

 

【1話(最終回)】なッ⋯なにィィイイイッツ!突然の再開ィッ!しかしそれは終わりの始まりであったッ!

私の名前は立花詩織。22歳。

千葉の実家に住んでいて都内の大学に通っている。もうすぐ卒業だ。

 

私の家では私が19歳の頃「チュウ太郎」というハムスターを飼っていた。

灰色のハムスターであまり懐かない動物なのだが、家族で私だけは特別よく手に乗ろうとしてきたり、くっついてきた。

そんなチュウ太郎のことが大好きだった。

 

しかしある日家の中を散歩させていると、なんと失踪してしまったのである。

いつもなら冷蔵庫の後ろにある勝手に作った隠れ家にいるのだがいない。

おかしい。どこを探してもいない。

外に出ようものならもう見つからないし、ネコや鳥のような動物に⋯⋯。

いや、そんなこと考えたらだめだ。

結局その日はどこを探しても見つからず、結果としてそこでお別れとなってしまったのである。

 

ペットが亡くなる以外での別れなど想像したことがなかった。

家族はとても悲しみ、1番可愛がっていた私は毎日のように泣きずっとチュウ太郎のことを考えていた。

 

 

長い月日が経ち今の私は22歳になりもうすぐ大学を卒業する。

都内で一人暮らしをしながら内定を貰った企業で働く予定だ。

この家での暮らしは長いようで短かったな、と感傷にふけていると3年前に失踪したチュウ太郎を思い出した。

途端に胸がズキズキした。

チュウ太郎はどこに行ってしまったのだろうかとよく考えることはあった。

写真フォルダにはチュウ太郎の写真が沢山残っていた。

思い出したせいか少し悲しい気持ちになった。

少し涙ぐみながらも、「よし。」と気持ちを切り替える。

 

 

 

 

誰も家にいない中、居間でゴロゴロしてるとインターホンがなった。

インターホンの画面には芸能人のような容姿で清潔感溢れる男性が立っていた。

知らない人だが、私のどタイプだ。

ちょーかっこいい。

詩織は言った。

 

「はい。どちら様ですか?」

 

「あっ!あれ?!えー!もしかして詩織?!すごい久しぶりだ!!え、覚えてる?!」

 

え?え?どういうこと?

意味がわからない。恐怖でしか無かった。

どタイプのイケメンであっても知らない人にこんなこと言われたら私でも恐怖だった。

うちのインターホンには録画機能がある。

下手なことをしようものなら警察に届け出よう。そんな気持ちすら持った。

怯えながらも詩織は口を開く。

 

「え⋯あっ⋯⋯あの⋯誰ですか⋯⋯??」

 

「俺だってば!!」

 

 

 

 

 

「チュウ太郎だよ!!!!」

 

 

 

 

 

え?

 

 

え、いや。

 

 

チュウ太郎???

 

 

なんでこの人がチュウ太郎を知ってる?

いや、その前に飼っていたペットの名前を名乗る知らない人が玄関の前にいる。

状況がこんがらがりすぎて頭の中は真っ白と怖いという感情のみ残っていた。

 

「え⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯えっ⋯。」

 

「あっ、そうだよね!こんなこといきなり言われたらそりゃあびっくりするよね!ごめん!でも詩織にまた会えて嬉しいな〜!」

 

いや、待てや。勝手に話を進めるな。

続けて男は言った。

 

「信じられないよね。でも今も沢山覚えてるよ!いつも僕の夜ご飯の後、お母さんに秘密でおやつだよって言ってひまわりの種とかくれたよね!あれめっちゃ嬉しかったなあー!

あと詩織ちゃんは僕を両手で持って顔すりすりしてくれたよね!あれ好きだったんだよね!」

 

いやまてまてぇ。私が追いつかん。

だが男の言っていることは本当なのだけはよく分かった。

なんせ本当にそれをしていたからだ。しかも私とチュウ太郎しか知らないことまで知っている。誰にも言ってないし確かだ。

混乱した脳内を抱えつつも詩織は言った。

 

「チュ⋯チュウ太郎なの⋯???」

 

「そうだよ!」

 

有り得ない。こんなことが起こるのか。

夢か?夢なのか?

頬つねっても痛いし。

でもチュウ太郎なのはどうやら本当らしい。

本当と言うのもなんだか不思議だが。

というか人間になってるのなんて有り得ない。

とても怖かった。とても怖かったがちゃんと目の前にして見たくなってしまった。

 

「い⋯今行きます⋯。」

 

「うん!ありがとう!」

 

恐る恐るドアを開ける。

一応ドアのチェーンを付けて開けよう⋯。

 

ガチャ

 

「詩織!!わー!大人になったね!とっても綺麗だよ!はは、チェーンなんて付けなくたって襲ったりしないよ笑」

 

うぐっっっっ。チュウ太郎なのか彼は。

しかしそんなことは後回しにするくらいかっこいいに継ぐかっこよさ。しかもなんかちょっといい匂いまでするぞ。

 

「え⋯チュウ太郎⋯なの?」

 

「そうだよ!」

 

どうやら本当にチュウ太郎のようだ。

チェーンを外してチュウ太郎と対面する。

 

「詩織、改めて久しぶり!」

 

「う⋯うん。久しぶり⋯。」

 

久しぶり???まぁ久しぶり⋯なのか?

私は無意識にスマホの写真フォルダに入っているチュウ太郎の写真を見ていた。

本当にこのチュウ太郎だよな⋯?と思い、

 

「⋯このチュウ太郎だよね?」

 

「うわっ!!恥ずかしいからやめてよ!これいつだ?!めっちゃ若いなー!これ一緒に写ってるね。いい写真だね!わー!このおやつ懐かしい!これ好きだったんだよね!」

 

うん、これはチュウ太郎だわ。

そう思うと安心とか感動とか不思議とか色々混じった分からないような感覚になって笑えてきた。

 

「あ!やっと笑ってくれた〜!やっぱ詩織は笑ってるのが1番いいね!」

 

落ち着け私。何ドキドキしてんだよ。

とりあえず家の中に入ってお茶を飲みながら色々話した。

積もりに積もった話だ。

 

どのくらい話したか分からなかった。

ふと時計を見た。

あれ、時計壊れてる?

針が止まっていた。

長いこと使っていたし特に不思議だとは思わなかった。

しかし携帯の時計を見ても止まった針と同じ時間を指していた。

ほかの時計を見ても全て同じ時間だ。

するとその姿を見ていたチュウ太郎は言う。

 

「詩織⋯。実は僕は別の世界から来ていて、この世界の制約のようなもので、違う世界から誰かが来ると時間が止まってしまうんだ。」

 

違う世界がなんだって?

正直パラレルワールドとかは一時期興味で調べてみたことはあったから理解に苦しみすぎるということはなかった。

というか、もはやチュウ太郎がいる時点でこの世界の普通など覆されていることなど気付いていた。

 

「そうなんだ⋯。じゃあチュウ太郎はまた元いた世界に帰らないといけないんだね⋯。」

 

「うん。でも詩織が僕のいる世界に来ることもできるんだ。もし詩織がよかったら○○‪‪✕‬○‪✕‬‪✕‬⋯」

 

正直話の最後の方は自分の思考に遮られていた。

それは向こうの世界には行ってみたい、だが一人暮らしや内定した企業、家族、友達はどうなるんだろう。そんなことを考えていた。

 

「詩織?」

 

「あ⋯うん。ごめんね。

確かにチュウ太郎のいる世界には行ってみたいよ。

けど私の家族や将来が心配で⋯。」

 

 

その刹那だ。

 

 

「え〜そんなのいいじゃん!とりあえず行こうよ!どうにでもなるよ〜!」

 

ん???え???チュウ太郎???

急にどした???

 

「絶対ここにいるより楽しいし、とりあえず来てから考えればいいじゃん!行こ!ほら!」

 

お、おま⋯⋯。もしかしてチュウ太郎⋯⋯。

 

 

 

イケメンなクズか?

 

 

 

「え⋯チュウ太郎、そんなわけにはいかないよ。私も家族が好きだし、これからやりたいことだってあるんだ。働きたい場所だってできたんだ。だからさ、色々考えちゃうんだよね。」

 

「え〜そんなの僕の世界でもどうにでもなるよ〜。詩織に会えて嬉しいしさ!ほら、ね!」

 

 

あーーー。はいはい、そういう感じねはいー。

詩織は完全に理解した。

この人は私の考えとか大切なものを一切考えられないんだ。

 

「ごめんね、私も会えて嬉しいよ。けどそうも簡単にはいかないんだ。」

 

「⋯⋯。」

 

「チュウ太郎⋯?」

 

「はぁ⋯。」

 

え?ちょっとまって、今ため息した?なんで?

あれ、私なんか嫌なこと言ったっけ?

 

「そうなんだ。僕は詩織が好きでに会いに来たし嬉しかったけど。そっちの方が大事なんだねー。そういう感じか。いいよ、分かった。そろそろ帰るわ。」

 

ん、どしたーーー?なんか怒ってる?

私は理解しようとしたがチュウ太郎が全く分からなかった。

呆気に取られていると、

 

「じゃ。」

 

チュウ太郎はそう言って玄関へ向かう。

あ、え?帰るの?

急で理解が追いつかなかった。

さっきまであんなに楽しく話していたし、嬉しかったのに。

 

ぼーっとしていると玄関から声が聞こえてきた。

 

「⋯⋯あ⋯あれ⋯⋯⋯。」

 

玄関に行ってみるとなにやら焦ったような様相だ。

 

「⋯どうしたの?」

 

「⋯⋯⋯れない⋯。」

 

「え?ごめん、なんだって?」

 

「⋯⋯帰れない。」

 

「帰れないってどういうこと?」

 

「⋯分からない。この端末でゲートが開けるんだけど⋯⋯エラーになる⋯⋯。」

 

どうやら帰るのにはチュウ太郎が向こうの世界から持ってきたスマートフォンのような端末で操作することでゲートが現れてそこから帰れるようなのだが、エラーになってしまうらしい。

私にはさっぱり分からないが、チュウ太郎が帰れなくなってしまった  という状況なのはよく分かった。

するとその端末にピコンと通知のような音が鳴る。

 

『条件を満たせていないため、ゲートの開通に失敗しました。』

 

「条件⋯⋯?そんなの聞いてないぞ⋯⋯。」

 

私の理解はどんどん置いていかれる。

後から聞いた話だが、どうやらチュウ太郎の知らない条件とやらが出来てしまい、その条件を達成しない限り元の世界へ戻れない、らしい。

こんなこと聞いていなかったようで、制約にもこんなものは無い。条件はチュウ太郎にも分からないようだ。

 

すると居間のほうでカチッカチッと刻む音がした。

まさか⋯!と思い急いで居間にいくとなんと止まっていたはずの時計の針が動き始めていたのだ。

これにはチュウ太郎も驚いていた。

 

「そんなはずない!制約で時間は止まるはずなんだ!!一体どういうことなんだ?!」

 

「どういうこと⋯?なんで時間が⋯!」

 

こうして謎の条件が提示され戻れなくなってしまい、イケメンクズとして帰ってきたあの日のペットのハムスター、チュウ太郎と奇跡のような再開をしたかと思えば共に生活することになったのだ。

 

「なんで⋯終わった⋯⋯⋯⋯⋯。」

10月と寝ぼけマナ子

街に光がさす頃、どんな夢を見ているんだろうかと想像しては、1人で戦うのにも飽きている。

どんなに悲しくても泣かないのが強みだと思っていたんだよ、本当はね。

それもどうやら違うみたい。

全部置いてさっさと夢へ行かなくちゃ。

 

だってどうしようも無いでしょ。そんなことばかり結論になってしまうのは誰のせいか、誰のせいでもないのか。

この悲壮感すらステレオタイプで事終わらせるんだろう。

自分が大好きなんだからそうやっていつまでも甘えてるがいいさ。なんて言ったやつは死んだ。

血の赤すら誰かの真似事と思うのか?

なんにも知らない人生の中で、誰も知らない世の中で、一体何を言えばいいんだろう。

それでも何かできるはず。そうやって模索して、失敗して掴んで行ければ成功なのか?

なんにも知らない。

日本に生まれて、日本に生きてるのになんにも知らない。

誰かの嫌悪を勝手に感じ取ったってどうしようも無い。

だったら精一杯やらなきゃいけない。

 

背伸び つる足 シャチハタ

本当につまらない運命の中で巡り会っただけの奇跡に色を褪せている君も、ちんたらしていられない日々に焦燥感を抱いている彼  彼女も、何にもなれない自分に絶望している。

夢の中では君に会えるんだ。でも夢の中じゃなきゃ君に会えないんだ。そんなことを言っていた。

絶望と肩組んでいるうちはいいのさ。殴られたらたまらないよ。

握手はできないよ。君とは一緒になれない。

重たい身体を起こすのだってひと苦労になってしまったんなら、そんな絶望ですら手を引っ張って欲しい。

くだらないことを考えるのだけは得意であった。

アルコールとお友達の彼女の夢は、彼の考えていることが全く分からない。怖い。明日は遠い。

仲良しこよしなんてごめんだね。でも寂しくなっちゃうんだね。

どことなく訪れる悲しみとハイタッチ。

涙まではおんぶか⋯。嫌だなぁ。

少し冷たいような気もする風は何年までも前へ連れて行ける。

あの日の部活は珍しく雪が降ったよね。

あの日の土手はびっくりするくらい寒くてポッケの中でカイロとイチャイチャ。

どうしたいんだろ。ズズズズーン。ズバーン。

残るのは孤独主義の自滅人間。

ほんの少しのスパイスならその辺に落ちてる。

何かを変えたいのなら今すぐできる。

人間は超えられはしないけど。

正直、少しつまずいただけだった。

悪魔と契約する人はみな笑顔だった。

なら僕らはどうしようか。

灯台すらない路頭の迷い。

それでも手を繋いで解決するのか?

キスをして全てが報われるんだろうか。

許しを乞いたい?

嘘にまみれた人は怖い。

いっそ全てを壊すそうな真実であっても、そのほうがいいと思える。

目を見て言える言葉だけ、ね。

 自分すら分からないのに、人のこと分かったような面。

目が合うって素敵ですよね。

心の中まで見られてそうな恐怖を持ちながらも、それでも相手の目を見るその所作は、まるで弱点を晒してあなたの敵では無いです、そう伝えたいのかな。

相手の目の中に吸い込まれていくみたい。

なんだかスイスイ泳いでしまいそうです。

不得意な背泳ぎでもしちゃいそうです。

あの子の世界へゆけるのなら本望かもね。

 

 

おふざけも効かなくなってきたくらいで泣いたって仕方がないよ。

傷だらけの心で、いたいいたーいなんて叫んだって喧騒に消されるぞ。

心の治し方、人間じゃどうしようもない。

言葉を掬ってくれるのは音だけな気がするし、音だけじゃ掬えないのが言葉なんですかね。

とてつもない悪い運気を引き継いだような気もすれば、土壇場の回避能力すら感じる。

それでもやるしかないんだね。。。

夢の中でも戦っている。

 

ぱくぱの悲痛な羅列

東京の雨は七色を纏いながら、半透明な君をさらってゆく。

電光掲示板の誇張な眩しさと、街角に潜む不快な笑い声。

仲良くなれない街ですら人1人で姿を変えてしまう。

 

 

YESとNOを追え。

今夜も終わりが程遠い妄想の渦に囚われている。

すれ違う人にバレないように、明日を壊さないように丁寧に泣いている君も、自分の足が着けられる場所だけは守っていこうね。

あの子は都会の喧騒に紛れている。

誰も知らない土地で過ごした4年間は、秒針が1周回るのと似たような速度だった。

昨日の自分を越えられなくても、憧れのあの人を越えられなくても今の自分は自分でいたい。

一瞬のまたたき、その暗闇で見れないものを絶望したって意味がない。

死すらを超えてしまった若者は、爆ぜた明かりを必死に集めている。

比べることでしか価値を図れない哀しい思想、自分を嘘で纏ってまでも生き繕う儚い人。

とっておきのように取っておいた言葉すら信じ難い僕はあなたのようには生きれない。

人の人生にとやかく言って突っ込んでるほど暇じゃない。痛いだとかなんだとか思ってる時間すらもったいない。意味のあることなんてその人次第だよ。

ポジティブにもネガティブにも変換できる言葉の数々は、その人に全て委ねられている。

つくづく小さな世界で生きていると思う。

かっこいいなぁ、いつ見てもかっこいい。

誰も分からないのならそれはそれで嬉しいし、皆に分かってもらえるのならそれも嬉しい。

人類全員は愛せない。

傍にいる人すら愛せないかもしれない。

それはとても悲しいことかもしれない。

 

 

言葉に殺されてなお言葉を信じている私は馬鹿ですか?

ずっと17歳みたいな気持ちの人です。

意味を捉えるな。その隙間すら崩壊寸前。

表層、いったい僕らは何を信じる?

笑顔で走る少年、その先の人。

渋谷スクランブルを歩く溺れる少女。

帰る場所を願っている。手を引く人すら絶望には事足りる。

僕らはなんも変われないの?

 空気を伝う喜怒哀楽に乗ってパラレルワールドすらも飛び越えてみたい。

知らない私と出会って、はじめまして。

そしてさようなら、もう会うこともないでしょう。

 

 

角度で変わる表情、角砂糖6個分。

日々繰り返し唱える言葉。

あなたのその意図を分かりたい。

少しだけ背伸びをしていたこと、許して。

ひとり瞳を濡らす夜さえ救われる兆しが見えないのは、新聞配達の音を聞いてしまうからだよ。

自分すら愛せなくなってしまった若者の群れが今日も彷徨う。

朝日を迎えるブルーハート。お前の価値観知り得ない。

誰もが世界の破滅を願っては、願い叶わず死にゆく姿を、この丸い土地は他人事でただ傍観している。

虚勢を張ってる彼や彼女も、喧騒に折られた心をいつしか持ってしまう。悲しい現実。

秒針にすら勝てない気持ちは日めくりカレンダーをめくるごと、皮膚すら貫通する。

恥ずかしいなんてとっくに捨てた。

白目背中を刺される感覚なんてもう無い。

意地で解決するなら目なんて回ってない。

駅からの家路15分、土手を歩いた横浜は日々下降。

ビルの屋上、脳天をぶち抜く世界を変える弾頭と、走る6両鉄塊の群れは人を引きづりながらも突き進む。

自分を世界一かの如く悲観する気持ちの正体。

斜め後ろで囁く声をかき消すので必死だよ。毎日。

血を流すことで理解を深める愚行、死に追いやることで共感を生む現代社会、自分のことすらままならない青年、賞味期限をはるかに超す牛乳、冷凍庫のそこで眠るアイスクリーム、道路に飛び出すスポーツ少年と、急ブレーキの痕跡。

最近は脳が上手く働かない。

簡単なコードで生まれる名曲達の背中を追う。

読みかけの本、セーブポイントの栞は埃を被ってしまいそう。

ずっと願っているのはただ本物になりたいってことくらい。

偽物なんてたかが真似事でしかないでしょ?

人を避けるのに必死な新宿にいたらどんどん飲み込まれてしまう。

僕らの価値観を脅かす冷徹非道な地下の人類。

上で何起ころうが知ったこっちゃない。

首を絞める自分の手すら切り落とす羽目になるのなら、もう少しだけ考えたい。

肯定してくれる言葉ばかりに救われている。

味方を作るのに必死でいる。

いつから自分を守るのに徹するようになったのか。

深夜のビル、約60mを越えた赤い光。手を差し伸べるかのごとく、土手でただ縋っていた。

かつて好きだった曲さえ、イヤホンを変えれば再熱するんだ。

捉え方や考え方次第で世界すら顔を変える。

どこまでも都合がよく、どこまでも良い奴なんだよ。

ここまで読んでる人すら貴重である。

意味の無い文字の羅列は苦痛である。

今日もおやすみ。おはよう。こんにちは!また。

誰かが言ったほら話 貴方と手を繋ぎたい

世の中に目を向けられなくなってしまった彼女でさえ、世界のせいにしてしまうほど狂ってしまった。

妄想は尽きない。願いは毎日殺されている。

掴んでも追いかけても理想は遠い。

新宿の路上で眠る人だって、別れてしまったカップルだって、今日死のうと決心した人だって、戦争で失われた命だって同じ人間なんです。

救いに来てくれるスーパーマンは多分存在しない。

海は広い。

宇宙はもっと広い。

銀河系はもっともっと広い。

心はどれくらい広いかな。

今日見た夢を寝る前に思い出そうとしてもできない。

なのに2019年に見た初夢は覚えている。

大したことないが、実家にゾンビの群れが押し寄せて来た光景。

きっと意味はない。

無理をしているのか。

 

眠気を殺してまで言いたい言葉は、君に先に寝られたから死にたい気持ちで妥協する。

あなたに意味は無いかの如く、後ろ指刺されるのはつらいんでしょう。

今日も若者が苦しんでいる。

涙を噛み締めながら明日への希望を必死に見出している。

ギリギリで手を繋いだっていいんだよ。

明日に引っ張られ、明後日に耳打ちされる。

この世に絶望して滝ダイブ。

「変わらないね」っていう足枷を一生背負わないといけないのか?

こんなことすら無駄な時間だ。

これからどうすればいいかと思う時間は無駄だ。

死にたいと悩んでいる時間すら無駄だ。

素晴らしいものを小指で繋いでるのならそれを全力で捕まえる他ない。異論は認めない。異論なんて持論のぶつけ合いでしかない。

橋下、新幹線の轟音を今でも覚えている。

爆速で先をゆくその姿。悩みすら無意味。なら、考える前に知らない場所へゆけ、と言わんばかり。

少年は悩む。

少女は呆れる。

死ぬことが怖い。

「死にたい」と思う感情と乖離した感情が湧いてしまう現代社会に飲み込まれた若者たちは、ただチャリを漕げ。その先へゆけ。

明日は我が身なら明日を喰ってまでも掴みたい。

コーヒー牛乳の味すら忘れてしまっている。

逆行する夢の行き場はいつだって自由を掴むための土台に過ぎない。

明日起きれるか心配!