絶望に苛まれたあの朝、死んだ。
雀のさえずり、澄んだ空気、朝ごはんの目玉焼き、その中死んだ。
理由はない。底知れぬ絶望の夜が明けなかっただけで。
たったそれだけ?と言われればそれまでで、たったそれだけになるには十分だった。
何にもなれない哀しみ、右ポケット。
夢の中の希望、左ポケット。
拮抗した自分にノンカフェインの紅茶は謙遜なく入り込む。いや、あるいはアルコールか。
永遠に怖いホームドアのない上。
何人殺したのか分からない高速鉄塊を目で追う。
いつか、運ばれる先も知らずに乗ってみたい。
曲と心がリンクする。
それはいつでも絶望したときで悲しくなる。
明るい曲でも絶望が垣間見えるものが好きだし、絶望の中にも一筋の光が欲しい。楽しくもなりたいし、楽しいだけで済ましたくない。
知らない傷が増えてゆくギターの愛おしさ。
読み返すごとに理解が深まる一文。
埃を感じたころに懐かしむであろう瞬間。
熱気混じり合う振動や、その空気の戯れ。
影が伸びていくのを見て焦った。
人生を詰め込んだような作品には一生勝てない。
1つに込められたものがあまりに多すぎて、解像度が追いつかない。
意味は?と聞かれた。
意味なんてないのに。心を映したのに必ずしも意味を持たせる必要があるのか、とすら思った。
しかしまだガキなのかもしれないとも思った。
語るにはあまりに弱く、小さく、意固地なのか。
自分の心が薄っぺらいんだろうかと悩んだ。
考えないことなんて誰でもできるし、まるでそんなことを連ねた様なものなど同等なのか。
偽りなんてないその先は拒絶なのかもしれない。
私の無意味という意味なんてただの戯言に過ぎない。
白い目で見られることだけは分かってはいる。
お化けと戯れる3時過ぎ。
嫌な自分が顔を出した頃、ぐちゃぐちゃになった言葉でぼーっとしてる。
自分の等身大を見ている。
分かっている。分かってはいる。
この悲しさを方向を操れたらいいのだけれど、憧れの人のようにはいかない。
なんなんだこの、ぶっ殺してやる。というエセ気概の如くポっと出の感情は、等身大を越えた背伸びでしかない。
本当はそんなこと出来やしないし思ってもない。
表面だけでしか意気込めないのかもと悟った時に酷く落ち込んだ。
自分にはなれないものもあるのだから適性を見つけよう!そんなことばかりになってしまった。
絶望を生きる人と絶望を共にできるもの。
みんなが希望を歌っているんだと思っている彼らの曲は希望の曲とは思えない。
絶望の中で絶望を光に見立ててもがいている曲なんだ。
光の中の闇と闇の中の光は対極にあるように見えて、実は曖昧で境界なんて無いのかも。
1人、ただ妄想に生きている。永遠に妄想にいる。
彼もそうだった。なのに違う。
ただそれに絶望しているだけです。