トロピカルなフレンド

何に期待していたのかは知らないが、全くもって見当違いだった。

見ず知らずの人の方が緊張しない。

私たちは地中にもぐる。ズンズンもぐる。

うわーん、あなたの声が遠いよ。

蝕まれていく。蝕まれている。

強くなれない私と作り笑顔のあなた。

これ以上見ていられないと逃げた先は本当に安堵できる場所か?

どこにいたって付きまとう煩悩と仲良くするにはまだ早い。

軟水と硬水の違いなんて分かっちゃいない。

右と左どちらが正しいなんて分からない。

0.1秒前さえ取り戻せないのに、昔に戻りたいなんて出来るわけないのに囁いてしまう僕らの愚かさ。

0.1秒先すら分からないのに、正しい選択を進みたがる自分の弱さ。

悲観的思考に支配されたら、何も出来ずに死んでゆくだけのレーンに乗ってしまうよ。あーあー。

雨を避けるような難しさではないはずだ。

なのに激ムズに思えてしまうのは、どっかの誰かさんによる不可抗力が邪魔をするからだよー。

許せない。うざい。打ち負かしたい。

無重力を感じたい。無重力でいたい。

空飛ぶ刹那の空中浮遊。それだけは勘弁です。

興味本位の行き先を、ただそれだけに支配された脳を、他者を許さない心の行く末を、ただ待っていたんじゃ意味ないよ。