①追憶

僕らは似ていた。けど違った。

本当に大事なことは、お気に入りのケーキ屋さんも、検索フォームも、あなたも教えてはくれない。

知る人ぞ知る特別なものだ。

不思議と後悔はなくて、それはきっと過ごした時間の価値を知っているからなのかもしれない。

誰も悪くないから、涙を流すことを許せない。

誤魔化し方ばかり変に上手くなっていた。

その光景をMADE IN CHINAは見ていた。

お前のようには安いものでは決してなかったよ。

ありふれた情景は無理に加えた変化を眺めることしかできずにいた。

それは喜んでいるようでどこか切ない顔をしていた。

きっとまた新しくなったありふれた情景を見たときに、見ている景色が変わったんだとずっと喜んでいるんだろうな。

祈るより無駄なことはないと思っているが、海を越えた国では祈ることは人生の1部なんだ。

このままで。そのままでいる。

良くしていきたいな。

同じことはもうしたくない。